自伝 ―大学時代の話①―

結果的に浄土真宗の宗門校である龍谷大学に進学した私だが、入学当時、仏教の世界には全く関心がなかった。父親の背中を見てきた自分にとってなにより一番なりたくない将来が「お坊さん」だったからだ。

当時は学校の先生に憧れがあった。とはいえ「何が何でも教師になってやる」という強い思いでもなく、なんとなく「なれたらいいなぁ」程度のものだったが。

そんな理由から教育大学を受験した。前期は北海道教育大を、後期は大阪教育大を受けた。

センター試験の結果が壊滅的だったので結果は不合格。無謀だとは自分でも分かっていたので「まぁ、そうだろうな」と冷静に事実を受け止めた。

一浪して再度挑戦するか、それとも滑り止めで受けた県内の私大に入学するか迷っていたとき、両親が龍谷大学の合格通知を目の前に出した。なんと私に内緒で願書を出していたらしい(龍谷大学文学部真宗学科の場合、二次試験はなく、センター試験の結果だけで合否が判断された。今は知らんけど)。

浪人か、県内か、県外か。親に三択を迫られた時、ためらうことなく私は「龍谷大学に行く」と答えた。

理由は単純。一人暮らしをしてみたかったから。本当にただそれだけである。

かくして私は鹿児島から京都へ旅立った。それは18歳の3月下旬のことであった。