「お西さん」の法要に出勤

お寺の世界では時々「勤め合い」をする。

これは近隣に住むお寺の先生を自坊に招いて、一緒に法要を勤めることである。

呼んだり呼ばれたり―、ちょっとした特別館があるので、これはこれで楽しいものである。

とは言え、あくまでもそれは「同じ宗派」で行われるのが一般的で、宗派を超えて勤め合いをすることはまずない。

つまり興正派の僧は、同じ興正派の寺院間を移動するだけなのである。

というのも、「浄土真宗」という同じ宗旨の看板を掲げていても宗派が異なれば声明の‟読み方”が異なるためである。

興正派には興正派の称え方がある。たとえ同じ経文の言葉でも「節の付け方」や「拍子」、「息継ぎの場所」などが宗派ごとに微妙に違う。だから興正派の僧である私は興正派以外の真宗他派の声明はできないのである。

そんな中、近くにあるお寺さんより勤め合いの依頼が来た。

そこは浄土真宗本願寺派。いわゆる「お西さん」である。

前日、式次第を確認しに伺うと、興正派の声明には存在しない「十一句念仏」なるものをするとのこと。

幸いYouTubeに同様のものがあったので練習はでき、当日も輪を乱すほど大きく外れることはなかった。

それも含めて勤め合いは楽しい。

いい勉強をさせてもらった。