自宅で法事をする時の準備①

自宅で法事をする時の準備 ①

法事を勤めるにあたり、場所を「喪主の自宅でする」か、「お寺でする」か、については地域によって大分違いがあります。専ら僧侶が自宅に赴いて法事をする地方もありますし、逆に家族・親族がお寺を訪れてお参りする地方もあります(ちなみに正覚寺の場合は自宅が2%、お寺が98%くらいです)。

しかしたとえ普段のお参りがお寺であろうと、「自宅での作法は知らなくていい」という理由にはなりません。もしかするといつか“その時”が来るかもしれませんし、知人から自宅での作法を尋ねられることだってあるかもしれません。

いざという時のために、「自宅で法事をする時の準備」も頭に入れておきましょう。

【前日までに準備しておくこと】

①日時を決める(1~3ヶ月前)

まずは「いつにするか」を決めましょう。なるべく故人の命日に近く、みんなが集まりやすい日を選びます。

時々「法事が命日よりも遅れてはいけない」と仰る方がいらっしゃいますが、全く気にすることはありません。

なお、この時点で住職の都合も考えて、日時の候補を2つ3つ考えておくとよいでしょう。

②お寺に連絡する(1~3ヶ月前)

日時の候補が決まりましたら、お寺に連絡を入れます。故人の氏名と法事の趣旨(祥月命日・年忌)を伝えた上で、希望する日時を相談します。また「法事はだいたい○分以内でお願いします」と法事全体の時間も併せて伝えて頂けると、僧侶も時間を調整致しますのでお気軽にお申し付けください。

③親類・縁者に連絡する(1~2ヶ月前)

お寺での日程が決まりましたら、参列をお願いしたい方々に連絡を取ります。特に遠方に住む方ですと移動手段や宿泊地も関わってきますので、なるべく早めに案内を出しましょう。

④お斎の準備(1~2ヶ月前)

もし法事の後にお斎(食事)を考えている場合はこちらも連絡を入れておきましょう。

仕出し屋さんにせよ、飲食店にせよ、時期によっては大変混み合うことがありますので、食事の予約は早いに越したことはありません。

⑤引き出物(香典返し)の準備(1~2ヶ月前)

こちらもお斎同様、要・不要随意ですが、もし用意するならばお店に頼んでおきましょう。

品物の表に「のし紙」を付ける場合は「のし不要・黄水引」にして、水引上部に「個人名と法要名」、下部に喪主の氏名を書きます。

⑥お仏壇の荘厳(1日前)

大切な法事ですのでお仏壇は一度掃除をして、お荘厳を平時の三つ具足から五具足に改め、打敷を掛けます。

仏花も少しだけ豪華にすると見栄えがします。

⑦お焼香の用意(1日前)

前日のうちにお焼香も確認しておきましょう。お焼香用の炭は湿気っていないか、抹香は全員に行き渡るだけ香盒に入っているか、しっかり見ておきましょう。また当日になって「ライターがない!」なんてこともあるので、こちらもお忘れなく。

⑧導師の座席(1日前)

当日、導師(お坊さん)を案内する席を作っておきます。座布団はなくても結構ですが、お勤め前に身支度を整えますので、畳半畳ほどのスペース(余裕があれば別室)を用意して頂けると有り難いです。

一見すると大変に思えるかもしれませんが、準備・片付けも含めて一つの法事です。「こうして準備させていただくご縁を、学びの機会を故人が私に与えてくださったんだなぁ」と味わいつつ、法事に臨んでいただければ幸いです。

完璧にこなす必要はありません。その時々の「精一杯」でやればいいのです。

 

ポイント:自宅で法事をする場合は何事も早めが大事。周囲の協力も仰ぎながら一つずつ用意していこう。