納骨の時期

時々、葬儀を終えられた喪主の方より「納骨はいつごろにすればよいのでしょうか?」と質問を受けることがあります。

お寺さんによっては「〇〇までに」と、きちんと日を定めているところもあるそうですが、私の場合は「あなたの中で一区切りがついたときでいいですよ」と答えるようにしています。なぜなら故人に対する思いは人それぞれだからです。すぐに気持ちを切り替えられる方もいらっしゃるでしょうし、逆に「もうしばらく一緒にいたい」と思う方だっておられます。要は、人に言われてするものではなく、自分で決断するのが納骨のポイントであるということです。

大体は四十九日を目安にその当日か、それよりも後にされる方が多いのですが、あくまでも「そういう傾向にある」という話であって、中には葬儀の日にそのまま納骨まで済まされるご家庭もありますし、亡くなって10年が経っても変わらず手元に置いておられるご家庭もあります。いずれにせよそれは「自分で決断」した結果ですから、みんな正解です。

ただ一点注意していただきたいのは、「遺骨は故人の実体ではない」ということです。

ここでいう実体とはいわゆる霊魂のことです。遺骨にはその人の霊魂が宿っている、と見るのは浄土真宗の受け取り方ではありません。遺骨となった故人と対面して世の無常を知り、命のはかなさを思うとともに、いずれまたお浄土で再会しましょうと自分の心を浄土へ向けていくことが浄土真宗の受け止め方(味わい)です。お墓参りは私が仏法に目覚めていく縁であって、それ自体が目的になってはいけません。遺骨を前に手を合わせる私がそこから何を学び取ったか、それが一番重要なのです。

ポイント:納骨時期は自分で決めるもの。あなたの中で故人が人から仏さまになった時がベストタイミング。