自伝 ―大学時代の話 13-

テレビはほとんど見なかったが、ラジオは結構聞いていた。

聞いていたのは奇しくもNHK。

朝起きて、大学に行く準備をする間の時間(7時半~8時45分)はいつもラジオをつけていた。

8時15分になると朝の連続テレビ小説が流れる。これを頭の中で想像しながら聞く。これが意外と楽しい。

何話か聞き逃した回はあったけれども、おそらく8割方は聞いていただろう。

夏休みに帰省した際、それをはじめてテレビで、映像として見る。

私の脳内とはだいぶ違っていたが、それもまた一興だった。

現在でも私がラジオを聞いているのはここに原点がある。

もしテレビを置いていたら今の私はいなかったと思う。

目よりも情報が少ない分、「耳だけ視聴」は想像力を豊かにする。これは私の持論である。

五感を極力減らす生活をしてみると、かえって五感が研ぎ澄まされる気がするのだが、いかがだろうか?