お仏壇のお手入れ

お仏壇のお手入れ

どんなものでも、お手入れをすれば長持ちします。逆に言えば、お手入れを怠れば傷みが早いばかりでなく、回復も難しくなります。「正しく」「定期的に」―。私たちの健康も理屈は全く同じですね。

さて、お仏壇のお手入れですが、材質によって掃除の方法が異なります。

・お仏壇が木地の場合は乾拭き。汚れがひどいときは固く絞った布で一度水拭きし、すぐに乾拭きをする。

・漆塗りの場合はマイクロファイバー(お仏壇屋さんに置いてあります)のような柔らかい布を使用する。

 水拭きは漆が剥げるので厳禁。

・金箔部分は毛ばたきで軽く埃を払う程度で充分。塩分が大敵なので直接手が触れないよう注意する。

・真鍮製の蝋燭立てや花瓶、香炉などの“くすみ”は専用の磨き剤(これもお仏壇屋さんにあります)で取る。

・香炉の灰は新聞紙などに広げて陰干しし、ふるいにかけてあげると元に戻る。

ちなみに、お仏壇に落としてしまった蝋燭のロウも、アイロンと新聞紙で落とすことができます。手順は次の通りです。

  ①ロウの上に四つ折り程度の新聞紙を置く

  ②新聞紙の上からアイロンをあて、ロウを吸わせる

  ③新聞紙を何度か当て変え、ロウが完全になくなるまで繰り返す

たったこれだけでロウは落とせます。

※ただし、①アイロンを高温にしすぎないこと、②長時間当て続けないこと、の二点に注意してください。

ポイント:素材に適したお手入れをすることによって、お仏壇の長持ち具合は全く変わってくる。