離檀は自由

離檀は自由

お手次のお寺を離れることを離檀といいます(※浄土真宗では檀家という呼び方をしないので、離壇という言い方は本来おかしいのですが、それに代わる言葉がないので、これに関しては離檀と呼び習わしています)。

「引っ越しをすることになった」「後を継ぐ者が誰も居なくなった」「住職と反りが合わない」などなど、離檀を決意する理由は様々ですが、いざ実行しようとするとどうしていいのか分からない、という声も数多く聞かれます。

まず皆さんに知っていていただきたいのは離檀することは本人の自由である、ということです。

先祖代々の付き合いがあるとか、遺骨をお寺に納めているからとか、そんなことを気にする必要はありません。

また、お寺もそれを引き留める権限はありません。お寺というのは「来る者拒まず、去る者追わず」なのですから。

しかし無計画に離檀を申し出るのはおすすめしません。

事を急ぐとあとであなた自身が困ることになるので、然るべき準備を整えてから離檀へと移るようにしましょう。

まずは、次の手次寺を探すことです。

引っ越しに置き換えると分かりやすいですが、次の定住先が決まってからでないと引っ越しはできませんね。同じように次の手次寺が先に決まっていないと、将来、法事や葬儀等をお願いするときにあちこち探し回らないといけないことになります。特に、お寺の墓地に遺骨を預けられている方は遺骨も移動しなければなりませんからなおさら次の手次寺が必要となります(お寺の墓地というのは「そのお寺の門徒だから使用権が認められている」場合がほとんどです)。

候補が定まりましたら、そのお寺に連絡を取り、住職に入檀の意向を伝えます。その際、入檀費や年会費は発生するのか、ほかに寄付を募ることはあるのかといった金銭的な話もしておくと安心です。さらには墓地・納骨堂の空き状況や使用規則についても聞いておく必要があります。それらを総合的に判断したうえで、あなたとその家族が納得できたならば次の段階に移ります。(納得できない部分があれば、再び手次寺探しに戻ります)

次の手次寺が決定しましたら、現在の手次寺の住職に離檀の意を伝えます(口頭だけで済むところもあれば、書面に残すところもあります)。お寺によっては離檀料を求められることもありますが、規約にきちんと明記してあるならば素直に支払いましょう。また、遺骨も返却してもらいます。

離檀が済めば新しい手次寺へ向かい、入檀の申請をします。

遺骨を納める場合は、役場で改葬の手続きをしなければなりませんので、住職の指示に従って速やかに行います。

これで離檀完了となります。

新しいお寺を探す上で、何を基準にするかは確かにあなた自身の判断です。

ですが、なるべくなら「ここなら、私が落ち着いて仏法聴聞できる」という場所が望ましいでしょう。

自分の人生はすべて自分で引き受けねばなりません。ならば自分の問題が解決に向かうようなお寺(住職)に巡り会うことが大切です。

もしこの先、どこかで自分が成長できるようなお寺と出遇えた時、それは離檀を考える機縁かもしれません。

ポイント:離檀するのは個人の自由。ただし、実行に移す前に下準備をしておくことが大事。